「This moment」の良さを語る
これは、関ジャニ∞の23枚目シングル、「へそ曲がり／ここにしかない景色」のカップリング「This moment」についてただ好きなポイントを列挙するだけの文章です。
それでは行きます。
イントロ
まずこのイントロが良いんです。
最初の「シャララララ」、3拍子のミディアムテンポ、そして「This moment」のコーラス。
ちょっと懐かしい雰囲気のあるメロディーライン（を奏でる楽器の名前がわからないので本当はこの楽器の音色のことを言いたい）が、夢と現実の境目にいて、曖昧でドロドロに溶けてしまいそうな雰囲気を醸し出しています。
関ジャニ∞の曲は「ちょっとドジでダメなところがあるけど憎めない当て馬くん」（酷い）のイメージが強いのですが、ここまでイントロから甘々な曲はそうそうないのではないでしょうか。そこも良いですね。
抱きしめても何か足りない その訳ならわかってる
ボクの知らないキミがいるから この想いは止まらない
このすばるくんの歌いだし反則級のMVPですよね…。
一瞬で曲の世界に引き込む息遣い、リズムの取り方、ブレスの取り方。甘い余韻を残す「止まらない」の歌い方がたまらなく好きです。
指を絡めあって、ただ見つめあって
誰も知らないボクをもっと感じて･･･
ここ大倉くんに歌わせますーーー？？？？イケメンすぎでしょ。
大倉くんは「ラ行」が苦手な印象があるので、それが彼の歌の特徴にもなっていると思うのですが、「絡めあって」の「らめ」のちょっと舌足らずな感じがエロっぽさを感じますね。
今は抱き合って、わがままな恋で
時を止めるキスをしよう
実は私の中で関ジャニ∞エロ歌声選手権1位の村上さんなのですが、もう、情緒情緒。
少しハスキーな感じが距離の近さを感じさせるのがたまらないです。「わがままな」の「わ」の入りだしが尊いです。
永遠なんていらない
「永遠なんて」の「えんなんて」にかけて裏声になるメロディーラインがたまりません。ここで全員が歌うことにより一気に深みが増すこのサビが最高です。
ただ痛いほどの情熱が
「いらない」に対し、「情熱が」がさらに上のメロディーなのが良い。
普通ならこのまま永遠に一緒に～等の言葉が続くかと思いきや、「永遠なんていらない」。
二人は、「永遠」が無い、あるいは「永遠」を求めることができない、と分かってるのかもしれません。
キミを求めてる それだけは
嘘じゃない 今はただ
そばにいて
この「永遠なんて～それだけは」の部分、強烈にお互いを求めあう恋人たちの世界が強く出ています。
「嘘じゃない 今はただ」にかけて音が下がり、「そばにいて」が錦戸さんソロ。拍手ですね。
「永遠なんて～」からずっと強く甘く激しくきていたのが、急に向かい合って真面目な顔で言われているような印象を受けます。
間奏
前奏とほぼ同じかと思いきや、曲の入り直前が少し寂しい印象を受けるメロディーラインが流石です。
夜が明けたら、いつものように 優しい嘘を並べて
越えられない 現実にまた キミを送り返すから･･･
ここで先ほどの「そばにいて」から続けて錦戸さんっていうところがにくいですよね。
錦戸さんの歌声は本当に物語性があるというか、そのフレーズの背景まで想像できてしまうところが天性の持ち味だと思っています。幼くもあり、大人っぽくもあり、エロくもあり、男っぽくも、女っぽくもあって最高です。
それとここで恋人が実は恋人ではないかも疑惑ですね。「超えられない現実」とは、「相手が結婚しているという事実」とも取れそうな感じがします。
「返すから」のメロディーが上がったままなのは、本当は返したくない、でも―――という揺れ動く気持ちの表れなのではないでしょうか。
薄暗い部屋で、吐息で語って
ボクを試すような 声を聞かせて･･･
返したんちゃうんかい、とツッコみそうになってしまいますが、横山さんの歌声がイケメンなのでオールオッケーです。
薄暗い部屋「で」、吐息で語っ「て」のところが深みが出ていて良いです。
今これを聞くと9割以上が横山an･an裕をイメージすると思うんですが、まさにそれですね。ちょっと大人のエロを感じます。
このパート、1番2番と横倉が歌ってるのが本当にナイスです。
不確かな愛で、それでもかまわない
この一瞬を捧げよう
一気に男の部分が出てくる安田くん。情緒があります。雄安田最高ですね。
「永遠」に対して出てくる「一瞬」。永遠はいらないが、この一瞬を捧げることを決めた意志を感じます。
思い出なんていらない
ただキミに見せたこの愛は
全て奪うこと躊躇った
だけどまだ恋しくて、恋しくて
ここでこの盛り上がり！に反して歌詞の内容！
愛するがゆえに、相手のすべてを奪い自分のものにすることができなかった、だけどまだ恋しい。
優しいですね…優しいけどそれですべてが許される恋ではなかったのかもしれません。
「恋しくて、恋しくて」の読点が活きてますね。歌い方も、押さえられない想いが溢れている感じを受けます。とても良いです。
退屈な日々だから 君に惹かれた訳じゃない
7人目のソロ、丸山くんが出てきたと思ったらこのフレーズでこの歌い方されて、落ちない人類がいますか？
このココロは 壊せない ボクにはできない
ここで掛け合いをすることで、胸の奥底にある一番大きな強い思いが伝わってきます。錦戸さんメインでの掛け合いとハモリが活きるここは、多人数グループだからできるところだと思います。
「この」ココロということは、自分のココロか、はたまた相手のココロかという点ですが、「相手の世界を奪ってまで自分のものにすることに、自分が痛みを感じてしまう」という、自分のココロのことなのではないかと感じました。
永遠なんていらない
ただ痛いほどの情熱は
嘘じゃない、そばにいて･･･
ここです。
これです。
全てがこのフレーズのためにあるかのようなメロディーやコーラス、そしてそれを完璧に歌い上げるすばるくん。
脳みそが溶けそうになります。いや溶けました。
どことか何とかではなく、すばるくんの持つ歌唱力、表現力、エネルギーの暴力ですね。完全大勝利です。
このすばるくんが良いということを言うためだけのブログといっても過言ではありません。354651654165198回は言っています。大好きです。最高です。ありがたいです。
思い出なんていらない
ただキミに見せたこの愛は
全て奪うこと躊躇った
だけどまだ恋しくて
恋しくて
そしてまた全員のサビ。からの最後のすばるくんの「恋しくて」。
このサビ、他よりすばるくんの声が全体的に強く聞こえるんですよね。
「永遠なんて～」のすばるくんソロからのラスト、こっちの感情も大変なことになります。
ピアノの音が美しい後奏、大人な雰囲気と物語の終わりを感じさせるトランペット。最後の1音まで最高です。
恋人たちの甘々な曲かと思いきや、実は複雑な愛模様の曲ということで、実に関ジャニ∞らしくない曲です。ですがそこが良い。
メインが「へそ曲がり」「ここにしかない景色」という点含め良さがあります。
また、もう一つのカップリングが「myself」。これ一作で関ジャニ∞を存分に楽しめる最高なシングルだと思います。おすすめです！
